サポートデザイナー mu’s blog

美容系の仕事について35年以上。美容の源は健康と気づき、食とほほえみについて綴ります。

昔のおばあちゃんに叱られる

 

ここ数年、 鳥取や岩手の60代の料理関係の方に郷土料理の講師になっていた だき、

中学生から60代までの一般人を対象にした講座を企画・実施しております。

 

何度やってもおもしろいのは、講師の人の目線が参加者ではなく「 昔のおばあちゃん」だということ。

口癖のように「昔のおばあちゃんならば・・・」と語るのです。

いったいなぜだろうか。推測するに

 

「昔のおばあちゃんならば、もっと手間をかけているが、 私はこんなに簡単にできる方法を教える」( だから私をすごい人だと思って欲しい)

 

 

昭和の時代、彼女らの身近な老女は本気で怖かったのでしょうね。 きっと、おばあちゃん達が科学的な根拠はなしに、ああでもない、 こうでもないと、台所を支配したのでしょう。

そのため、彼女らの背景にはいつも「おばあちゃん」(祖母・母・ 義母・近所の老人)がいるのです。

参加者の中学生にすれば、全く理解できない話。

同年代の60代の参加者は、わかるようなわからないような、 苦笑いを繰り返す。

 

「私はうるさいおばあちゃん達に勝った!! だからこうして講師ができる」 という自己肯定感と達成感があるため、それを何度も繰り返し、 確認をするのです。

 

学校のクラスで1番。都道府県で1番。全国、 オリンピックでと子どもの1番の範囲は広がりますが、 昭和の女性たちにとっては、 近所のおばあちゃんに認められることがオリンピックに出るくらい 重要なことだったのでしょう。

 

それに固執する講師(彼女らもおばあちゃん) は実はとてもかわいいと思います。

 

そして、チコちゃんは昔のおばあちゃんと似てる!