サポートデザイナー mu’s blog

美容系の仕事について35年以上。美容の源は健康と気づき、食とほほえみについて綴ります。

<地域との関わりを仕事にすること> 距離感が一番難しい

大手企業を退職し、地域との関わりを仕事にして3年が経った。

もちろん、それだけでは生活は成り立たず、他の仕事も行っている。

 

年収は、半分以下になった。

貯金はどんどん減少している。

 

しかし、「今何をやっているの?」と聞かれたら。

地域の仕事(地域プロジュース)

と言っている。

 

それを話すと様々な人から質問がくる。

 

「会社と比べてどうなの?」

 

すかさず答えるのが

 

「楽しいよ」

 

そして次に来る質問は

 

「面倒なことってあるの?」

 

やはりネガティブをみな聞きたがる

 

「住民や、行政との距離感かな?」

 

と、即答する。

 

マウンティングという言葉が最近はやっているが

地域の人々は

 

「田舎」ということばが苦手だ。

 

自虐的に、自分を田舎者ということはあっても

よそ者に「田舎」と言われるのはとにかく嫌がる。

 

また、自分の今いる地域よりも更に田舎はあると思っているため、

「自分は地方に住んでいるが、田舎には住んでいない。

〇〇の方がもっと田舎だから」

 

と、ここの〇〇には、すぐ近くの限界集落などを指して

言ったりする。

 

つまり、田舎・・・という言葉は狭い地域での比較論として使うため、関東の人間が東京との比較評価として使うことは許されない。

 

田舎・・・これは敗者にも聞こえるみたいである。

 

私も18歳で上京した際に、

「夏休みは田舎に帰るの?」と帰省の有無を東京に暮らす人に聞かれた際に

憤慨した一人である。

「私の家は地方でも都市化していて決して田舎ではないよ」と長々と反論した。

 

しかし、後々よく考えると東京に住む人は関東以外の地域は田舎(地方)と呼ぶことがわかった。

例えば、埼玉の田園地帯に住む人が、名古屋の都心部に実家を持つ人に対しても、名古屋を田舎と呼ぶ。

 

その微妙なことを東京の人々は理解していない。

そのため、少し地方に行くと「田舎・田舎」を連発し、地方の人に無駄な劣等感を与える。

 

と、いうことで、そういった田舎という表現ひとつを取っても、その距離の取り方が地域の仕事には重要。

 

本人の能力とかではないマウンティングを決して行ってはいけない。

 

そう、逆もしかり。

「田舎はいいですねーーー」も禁句。

これもマウンティング。

もし、地域を褒めたいというのであれば、より具体的に語るべき。

「空気が新鮮ですね。水が美味しいですね。」

など。

 

人はたまたまその地に生まれ、育っていることが多い。

 

それを無理に比較して、自分が優位に立つことほど愚かなことはない。

 

多様性・・・が最近のトレンドだが

本人の努力や能力などではなく、便利な場所かそうでないかで、語ることは避けたい。

 

その意識を外せば、距離はぐっと近くなる。

 

人間同士での対話になる。