サポートデザイナー mu’s blog

美容系の仕事について35年以上。美容の源は健康と気づき、食とほほえみについて綴ります。

<夏の校舎> 廃校した小学校からのメッセージ

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こんにちは。連日の猛暑もやっと終わりましたが、

今度は台風と、この極端な天候はこの夏の農作物に

どんな影響があるのでしょうか?とても心配です。

 

さて、今週は廃校した小学校について書かせていただきます。

 

少子化が著しい昨今、まだまだ十分使用出来るはずの小学校の

多くが、廃校になっております。

 

画像は、鳥取県にある小学校です。

7月の暑さの中、校舎周辺には木々が生い茂り、セミが鳴き、

校庭の裏には小川がせせらぎ、清流と森林からの心地よい風がそよぐ

という、動揺の歌詞そのままの場所です。

 

もちろん、廃校した現在も地域の活動拠点として

いろいろな形で使用されています。

学童保育、公民館、避難所、コミ二ティスペースなどなど。

 

この日も、学童保育に通う元気な少年たちが

水遊びやボール投げをしておりました。

(少女は外にはいませんでした。暑いからですね)

 

一番目についたのは、校舎の前にあった「赤いイス」??

冬におばあちゃん達が日向ぼっこをする場所か?

グランドゴルフの際に、見学する場所なのか?

雨宿りの場所か?

このなぞを誰かに聞いても、「さあ、わからんね=」と

やんわり流される気がして、尋ねることはなく密かにパチリ!!

 

敷地のはずれにある、プール近くの更衣室だった建物は、なんと

地域のキッチンになっており、ガスコンロや食器が置いてありました。

そして、保健室だった場所はダイニングになり、エアコンが完備されて、実は

一番使用頻度が高い場所になっておりました。

北側にあり、真夏でも涼しいレトロな音楽室は地域の展示室になっていました。

 

きっと昭和と平成の100年くらいの間、この場所で、

多くの子どもが笑い、泣き、転び、走り、怒り、悔しがり、

一日の生活のほとんどを過ごしたことでしょう。

 

薄目にすると、その息吹が聴こえるような、夏の風が吹いていました。

 

あれ?私が卒業した学校はどうなっているか?

どういうわけか、私の卒業後に、全てが新校舎に建て替えられ

もう同じ情景は二度と見ることは出来ないはず。

 

私の暮らした校舎は、廃校の危機とは無縁で

むしろ、人口が増加し、定員がオーバーしたため、

新規の小・中が近くに開校してしまうという、平成とは思えない不思議なことが

起きていると聞く。そして新築により、もう同じ場所には存在しない。

なんと寂しいことか?

 

この小学校を訪れ、なんだか心の底から感じるものがあった。

それは、

「あの時、あの場所で感じた 光、におい、風、未来への期待を

40年以上過ぎた今になっても覚えている」

ということ。

 

そして、自分が育った学校からは、1500キロくらい離れている

この鳥取という場所であっても、同じ情景が広がっていたということ。

 

良い時間をありがとう。

 

~智頭町 旧 土師小学校にて~